ご支援いただいている皆様へ

いつも温かく力強い励ましやお力添えを賜り、心より厚く御礼申し上げます。
ありがとうございます。
  昨日 3 月 28 日 13:15 岡山地裁第 202 号法廷にて昨年 3 月 23 日に提訴した裁判の判決をいただきました。年度末の平日にもかかわらず、席数を上回る傍聴の方にお越しいただき、10 名近くの方は法定外で待っていただく状況でした。法廷には原告側として私と弁護団から 6 名の弁護士の先生方が出席しておりましたが、被告側は代理人弁護士も含めて誰もおらず、空席だったそうです。
 3 名の裁判官が入廷し、裁判長より判決主文が読み上げられた後、終了が宣言され、閉廷致しました。入廷できず待機していただいた方々に一刻も早い報告を...と、「全面勝訴」を若手弁護士の方が走って告げに行ってくださいました。
 記者会見・支える会報告会が弁護士会館に場を移して行われ、まずは主文だけではわかりにくい判決内容について、弁護士の先生方から解説をいただきました。
・昨年 3 月 24 日に短大側が命じた「授業を担当せず学科事務のみを行う」「研究室を明け渡す」との指示に従う義務のないことを確認していること
・大学教員として行うべき教育・研究活動を平成 28 年度のみに止まらず永続的に妨害しようとする行為は権利乱用の不法行為に当たり、精神的苦痛に対する損害賠償を命じていること
・授業担当から外す理由として短大側があげていること(学生の不適切な行動)は大学全体で取り組む問題で有り、今後、山口が授業するために補佐員について等、大学全体で話し合い、合理的な配慮・対応をすることが望ましいと指摘していることから、弁護団として「勝訴」と評価しており障害者が社会参加していくために必要な合理的配慮に踏み込んでいる点は画期的とのお話しでした。
 一方、「授業目録記載の授業を担当する地位(権利)」「指定の研究室を使用する地位(権利)」については仮処分と同様、認められませんでした。この点については学問の自由を保障する大学側の裁量権が認められているものと推察しますし、弁護団の先生方も個別具体的な部分を認めるところまでは制度上困難であるから致し方ないとの見解でした。
 記者の方からの質問に答えた後、引き続き報告会が行われ、限られた時間でしたが、参加くださった方々から励ましや今後に向けての助言等...様々、温かく力強いご支援のメッセージを頂戴致しました。
以上が簡単ですが、昨日のご報告です。

 判決では私が大学教員として大切にしてきた「学生と共に学び合う授業をすること・教育を基盤として研究活動すること」を認めていただけました。単に職場と自宅の往復では得られない仕事を担っていく中で得られる自分の存在意義を視覚障害であっても求めていって良いとの判断を司法の立場から示していただけたものと本当に心から嬉しく有り難く感じております。
 このような司法判断をいただけたのは、支援くださった皆様のご尽力の賜です。提訴から 1 年を振り返って皆様に送らせていただいたメッセージにも書きましたが、今まで私がへこたれずに来れましたのは本当に皆様がいてくださったからです。裁判傍聴、署名、カンパ、励ましのメッセージ...多くの方々からいろいろな形で支えていただいていることを実感して参りましたからこそ...昨日の判決をいただけたと痛感しております。
 改めまして、心から厚く御礼申し上げます。ありがとうございます!
 そして、教壇復帰に向けては更なる努力が必要なことも明らかとなりました。遠くない未来に学生たちへ「どんな事情があろうとも工夫や周囲の協力によって、自分らしく社会参加し頑張っていける、その証拠が私。だから自分がやり甲斐を持って社会に旅立てるよう、今を頑張りましょう」とメッセージが伝えられるようになりたいと強く願っています。そして持続可能な社会・共生社会の実現が少しずつでも実感できる社会へと発展していく一端を担えたら...と切に願っております。
 今後も皆様に温かく見守っていただき、ご支援・お力添えを賜れれば大変有り難く光栄に存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。
 何度書いても申し上げても足りない気持ちでいっぱいです。心をこめて...ありがとうございます。

3月29日  山口雪子