ご支援くださっている皆様へ…お世話になります、山口雪子です。
 台風18号が季節を進め、岡山もすっかり秋らしくなりました。有難いことに私の地域は何事もありませんでしたが、沿岸部でははじめての避難勧告が出て、心穏やかではいられない先週末でした。皆様のところはいかがだったでしょうか。大事なく過ごされていますことを、ただただ願っております。
 さて、新聞やテレビで報道いただき、既にご存知かとも思います。遅くなりまして申し訳なく思っておりますが、9月12日控訴審初回期日(進行協議)について報告申しあげます。
 9月12日までの経緯を簡単にお話しますと、短大側は第1審判決(3月28日)を不服として控訴していますが、同時に仮処分決定(3月27日)にも異議申立てをしています。この仮処分異議申立てについては既に4月11日、岡山地方裁判所で一度審議され、5月31日に「仮処分決定に変更なし」との通知が出ました。短大側はさらに広島高等裁判所岡山支部に5月31日決定内容を不服として保全抗告をしました。控訴審(本訴)も保全抗告も広島高等裁判所岡山支部所属の同じ3名の裁判官が担当するということで、今回(9月12日)は同時間に本訴と保全抗告審議が行われました。保全抗告は非公開審議です。本訴は口頭弁論(公開)と進行協議(非公開)といずれかの審議スタイルを裁判官が決められるそうで、9月12日は進行協議(非公開)を選ばれました。本訴だけは口頭弁論(公開)と信じ込んでいたため、期日間際になって非公開とわかり、傍聴予定くださった皆様・傍聴呼びかけをしてくださった方々には多大なるご迷惑をおかけいたしました。ごめんなさい。
 9月12日は代理人弁護士の先生方、兄たちと審議控え室で裁判長から呼ばれるのを待っていました。審議開始時間になっても呼ばれず、最初は別々に呼ばれて話を聞かれるとの説明でした。しばらく待っていると審議室に来るよう連絡がありましたが、代理人弁護士のみとのことで私は兄たちと待機を続けました。30分ほど経ったでしょうか…弁護士の先生方が控え室に戻って来られました。審議の様子を伺うと、裁判長は和解での解決を検討している、当方としては「教壇復帰」の条件が約束されなければ和解の話はできないと伝え、裁判長も「わかった」と答えた、との説明をいただきました。また和解を進めるにあたり、非公開審議にし、代理人弁護士による話し合いが適切だろう、と裁判所側が考えているようだ、とも伺いました。弁護士の先生方からのお話を聞いていましたら、再度審議室に入るようにとの連絡がありました。水谷弁護士が当事者本人も入室して良いか尋ね、許可が出、私も入室させていただきました。裁判長から「本件の解決には労働訴訟判決では限界があると考えており、和解による解決が一番と思っている。教壇復帰に向けて、(山口側からは)問題ないことを文科省から確認したことを示すものが出ているが一方からだけなので、短大側にも文科省に確認するよう求めている。短大側からの報告を受けて、次の段階へ進めたいと考えており、今後も非公開の審議で行う予定である。」との説明をいただき、10月6日までに短大側に文科省確認結果の提出を指示し、第2回進行協議(10月12日14:30)・第3回進行協議(10月31日14:00)を決めて閉廷となりました。兄たちが待っている控え室に戻り、状況を簡単に報告し、支える会報告会に行くため、裁判所を後にしました。
 16:00開始でご案内していましたが、裁判所を出たのが16:10頃でしたので、報告会会場に到着しますと、既に出席いただいている方々の自己紹介が終了したところでした。直前になって傍聴できず報告会のみ…との連絡でご迷惑をおかけしておりましたから、数名の方に来ていただけるだけで有難いと思っておりましたのに、多数の方にご出席いただいていて本当に嬉しく心強く感じました。予想以上に報道の方も来てくださっていて、有難かったです。報告会では森岡弁護士から3月28日判決後から今日までの簡単な経過報告、水谷弁護士から広島高等裁判所岡山支部での審議、今後の方向性について話していただきました。元々、授業に戻るためにスタートした裁判だから、教壇に戻れるのであれば和解もあり得る、ただし和解を理由に時間稼ぎは許さない、相手側に和解に向かう動きがなければ裁判所として直ちに判決を出してほしいとも伝え、裁判長も年内には結論を出したい旨を述べていた、との弁護士の先生方のお話を報告会で皆さんと一緒に聞くことができて本当に嬉しかったです。最後に竹内先生から温かな励ましをご挨拶として頂戴し、無事に報告会は終了いたしました。
 裁判所が考えてくださっているような和解が実現するかどうかはわかりません。ただ本件が労使問題だけでなく、教育や共生社会に係る問題も含まれており、私の大学教員としての尊厳が回復されないと問題の解決にはならないと裁判所が理解してくださっていることが感じられ、有難く思いました。さらに9月4日の文科省訪問でも、伺った私たちの話にじっくり耳を傾け、最後に「文科省は差別は決して許さない」との力強い言葉を私たちにくださり、心強く頼もしく感じました。一緒に文科省に行ってくださった大胡田弁護士は「司法だけでなく、行政からも問題解決に向けた働きかけが必要である。これからの社会のためにも、より良い方向へ進んでいくように多くの人々が関心を持って見守っていく必要がある。」と、繰り返し発言くださり、またその発言を皆が頷きながら聞かれている様子を感じて、言葉では言い尽くせない、嬉しい感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 今後どのようになっていくかは見当もつきませんが、焦らず諦めずありのままの私で、とにかく教壇復帰を目指して頑張っていきます。これまでへこたれずに来られましたのも、ひとえに支えてくださっている皆様のお力の賜です。なかなか皆様のご心配を払拭できず申し訳なく思いますが、今後ともどうかよろしくお願い申しあげます。
 言い尽くせない感謝の気持ちを込めて…ありがとうございます!