「ゆっこ通信」を受け取られている皆様へ
いつもご支援ありがとうございます。山口雪子です。
 昨日(11月21日)は第1回口頭弁論が広島高等裁判所岡山支部201法廷にて15時から行われました。平日のお忙しい中にも関わらず、40名を超す傍聴の方々にご参集賜り、メディアが取材する中、裁判所前を皆様と行進して入廷させていただきました。
 9月12日に裁判長から和解の方針が示され、短大側に授業復帰できない理由とする教員資格について文部科学省に問い合わせするよう指示が出ました。短大側が文科省への確認をしたかどうかは定かではありませんが、10月12日に短大側が教壇復帰は決して認めないとの態度が確認され、裁判官は和解について断念との判断を下しました。
 昨日の口頭弁論は裁判所が和解を断念してはじめての公開での審議でした。今までに提出された書面の確認と今後の審議日程相談・決定と短い時間ではありましたが、次回期日を決めるにあたり、裁判長が「傍聴の方も多くいらっしゃるから、今日と同じ時間がいいでしょうね」と傍聴されている方々へ配慮した発言をされていました。また複数のメディアが口頭弁論後の報告会終了まで取材してくださり、関心を持ってくださっていることが感じられました。
 裁判所の対応も、メディアの方々の熱心さも、ひとえに傍聴にお越しくださった方、日頃よりご支援くださっている皆様の存在があってこそです。単なる一労働者が雇用主に文句をつけている、そんな風に捉えられていたら、裁判所もメディアも今のような対応はしていただけなかったと思っております。
 口頭弁論前日、私は所用で東京に行っての帰り道の車中で、男性の方から声をかけていただきました。視覚障害者が1人で移動していることに感心されていた様子でしたが、お話をさせていただいているうちに、「お嬢さんが片方の聴力がないこと、子どもの頃にそれがわかった際に親として何が悪かったのだろうかと嘆き自責したこと、でも、お嬢さんが『お父さんのせいじゃないでしょ』と言い、学校に受かるかどうかはわからないが看護師を目指して頑張っていること」などを話してくださいました。偶然の出会いではありましたが、私は彼の中に両親を感じていました。私の両親も私の視覚障害をとても心配して、親元を離れて暮らす私に「いつでも戻って来い、お前1人くらい養える」と口癖のように言っていました。そんな両親を悲しませないように安心してもらうように、自分らしく頑張っている姿を見せようと私は今の仕事を精一杯頑張ってきました。そんな親への思いを思い出す素晴らしい出来事でした…両親は既に他界していますが、両親が心配しないよう「雪子は自分らしく今を頑張っているんだね」って笑顔になってもらえるよう、必ずこの問題を解決しようと思います。そして誰もが大切に思う人がその人らしく人生を歩んでいると喜べる社会になってもらいたいと強く願います。
 障害にかかわらず、どんな事情を抱えた人もそれぞれが持つ特性を活かし自分らしく社会参加し、やり甲斐を持って生活していける…そんな共生社会を目指していきます。私の抱えた問題の解決が、そんな共生社会に近づく一歩になれば、と願っていますし、私のように自分自身ではどうにもならない障害・事情を理由に人としての尊厳を踏みにじられるような人が今後決して出てこないよう願い祈っています。
 次回の口頭弁論は、2月1日15時〜です。解決までにはまだまだ時間を要し、皆様にはご心配ばかりで申し訳なく思いますが、今後もへこたれずに諦めずに踏ん張り頑張って参りますので、変わらぬご支援お力添えを賜りたく、どうぞよろしくお願いいたします。
 皆様への感謝は言葉では言い尽くせません…本当にいつもありがとうございます!

2017年11月22日 山口雪子