JVTからのアピール

2005年8月10日        
2010年8月更新         
全国視覚障害教師の会(略称 JVT)

 ★1.JVTをご存知ですか

 全国視覚障害教師の会(略称JVT)は、視覚障害を持ちながら教壇に立ち続ける教師たちによって、1981年に結成されました。
 教職の途中で視覚障害を負った教師は、どのように生き、職務を果たしていくことができるでしょうか。また、教職を志望する視覚障害学生は、どのようにすればその希望を実現できるのでしょうか。

私たちは、一個の人間として職業選択の自由や労働基本権を保有しています。
これらの固有の権利の保障は、障害者自身とそれを取り巻く社会のたゆみない努力によって進められてきていますが、今もなお厳しい現実があります。
私たちは、教育実践を通して、職場や社会全般における理解と共働の道を切り拓いていきたいと思っています。
授業の工夫や日常の教育活動について経験や情報を交換し、職場や地域の問題を話し合う中で、お互いに励ましあい、研修を続けています。
 生徒と教師が全人格的な関係の中で成長することが、教育の基本理念であり、
心が見えてくる教育こそ私たちが目指す教育の理想像であります。
このような教育を創り上げていく時に、視覚障害は決して教師としての基本的な要件を損なうものではありません。
今日の学校教育の中では、むしろ積極的な存在意義さえもあると考えます。
障害を持つ人も持たない人も共存できる学校でこそ真の教育を実践できるのではないでしょうか。

 視覚障害の悩みを持つ教師の皆さん、一緒に問題解決の道を考えてみましょう。
ひとりの体験、ひとつの経験が、多くの視覚障害教師を励まし、新しい展望を開く力になります。

 教職を志望する視覚障害学生の皆さん、あなたたちの前途に立ちはだかる困難を乗り越えるために共に努力しましょう。

 全国の教職員の皆さん、教育に関心をもつすべての皆さん、どうか本会の活動をご理解、ご支援ください。
そして、障害を持つ人と持たない人が共に生きる、心の通い合う社会を作るために一緒に努力しましょう。

 ★2.JVTの歩み

(1) 結成 

  1981年、国際障害者年の5月、西日本在住の教師、学生ら数人が大阪に集まり、本会を結成しました。

当時は、途中で視覚障害者となった教師は退職に追い込まれ、また、視覚障害学生は採用試験でも、点字受験を拒否されることがめずらしくありませんでした。
しかし、国際障害者年の追い風に乗って、翌年大阪の普通校で、全盲者の新採用と盲学校からの転勤がそれぞれ実現し、
更に、全国各地においても視覚障害教師の現場復帰や新採用が地元の人々の支援を得て少しずつ広がりました。

(2) 活動を通じて拡大。

  年1回の定例研修会の他、各地の教育委員会、民主団体などの後援を得て、視覚障害教師による教育実践報告会やシンポジウムを開催し、
視覚障害教師に対する理解を広める活動を行ない、その都度会員が増えていきました。

(3) 実践報告集を出版 

  1987年、会員個々の実践を集めた「心が見えてくる」を、1997年には、同じく教育実践集「目は見えなくとも教師はできる」を出版しました。
これらは、録音テープや点字本として、各地の点字図書館に所蔵され、また、後者は点訳本がナイーブネットに登録されています。視覚障害教師たちの真摯で生き生きとした教育活動を伝えて、多くの読者から好評を頂いています。

(4) インターネットの活用

  2001年、本会に対する世の理解を得るとともに、孤立しがちな仲間の人々にとって近づきやすい存在となるためにインターネットのホームページを開設しました。
2002年には会のメーリングリストを開始し、会員間の迅速な情報交換と親睦に役立てています。

 ★3.JVTには、このような人たちがいます

 会員数は100名以上、校種は、幼・小・中・高・養護・盲・大、などです。
中学・高校・大学における担当教科、専門分野は多岐にわたっています。

中途失明の人もいれば、全盲で新採用された人もいます。
中途失明者の中には、病気による人、事故による人もいます。
休職して一定期間リハビリ訓練してから現場復帰した人、通院しながら勤務を続けている人などがいます。

 文字については点字、パソコンの音声化ソフトを私用する人が多いですが、拡大読書器等を利用して普通文字を読む人もいます。

 年齢層では、20代から定年退職した人までいます。

 ★4.本会の具体的な取り組み

@ 視覚障害教師の職務遂行に役立つ、情報の交換や授業方法の交流を行い、合わせて職場における理解を深めるための工夫などを話しあう。

A 在職中の教師が中途視覚障害者になったとき、授業が続けられるように、資料・情報を提供し、当該者や周囲の関係方面に理解を促す。

B 視覚障害を持つ人が、将来教育職を志望するとき、私たちの実践状況を、その人と周囲の関係者に提示し、その実現を支援する。

 ★5.こんな人が会員になれます

正会員…視覚障害者で、現役の教職員、教職志望者。
(視覚障害者になる恐れのある人も含みます。また正会員が退職した場合も会員を継続できます。)

賛助会員…本会の趣旨に賛同する人。

 ★6.会費

 年会費は正会員、賛助会員とも3,000円です。

 ★7.本会へのお問い合わせ、ご連絡をお待ちしています 

もし、この「JVTからのアピール」が点字または普通文字による印刷物でご入り用の場合は、事務局まで請求して頂きますようお願い致します。
また、「JVTよりのお尋ね」へのご回答もよろしくお願い致します。 

連絡先

重田 雅敏 (代表)
〒120-0021 東京都足立区日ノ出町17−8
рO90−2203−3346(携帯電話)

馬場洋子 (事務局長)
郵便番号655−0033  兵庫県神戸市垂水区旭ヶ丘1−8−23−701
рO78−709−2208
e-mail : ocean-child70@m8.gyao.ne.jp

佐藤博美
〒851−2102 長崎県西彼杵郡時津町浜田郷148−2 メゾンド向陽202
рO95−881−7421

松田祥男
〒728−0021 広島県三次市三次町1392−2
рO824−63−5811
e-mail: madasao-26@ybb.ne.jp

原 哲夫
〒390−0304 長野県松本市大村492−3
рO263−46−9611
e-mail: harat@go.tvm.ne.jp)

松本康宗
〒042−0914 北海道函館市上湯川町62−13 рO138−57−2097

 全国視覚障害教師の会ホームページアドレス

http://jvt.lolipop.jp/

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