教師として自信を持てた瞬間(2)
松田祥男

 復職するとき、第1声で、「わしは、目がよう見えんのじゃ」と言ったときはどういう反応が返って来るかと思って背中から汗をかきました。そうしたら、先ほども言ったように、「よう言うてくれた」という声がかかったので本当に嬉しかったです。あの声がなかったらいまの私はなかったかもしれない。仲間がいるのはわかってくれる人がいるのは本当に心強いです。

 だから、それからはずっと全職員に自分の事情を話しています。授業に出たときもどのクラスに出たときもまず第1時間目に「わしは、いまこういう状態で目が悪いんじゃ」と、「できんところは助けてくれのう」と言って話をします。

 そうすると目が見えないなら辞めてしまえという子供もいます。しかし、子供の中にもわかったと言ってくれる人もいます。その子供たちを頼りにしっかり手助けを受けながらいまに至ったわけです。

 やはり理解者がいるというのは非常に強いです。わかってくれる人がいる、そういう人を早く見つける、これも大事ですね。


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