教師として自信を持てた瞬間(5)
山口 通

 私は、4つ、力になったものがあると考えています。

 1つは子どもたちです。目の前で発達、成長、成熟するのを見ることができるので、まず子供たちがいるということ。一緒に生活をするということ。ともに学ぶということです。

 それから、同僚です。同僚には嫌いな連中もいます。「もうおまえ辞めろ」みたいな感じで遠まわしに言ったり、直接言ったり、誰かに言ったりすることもあります。

 私に「もういい加減にしたら。60歳で最後の1年もまだやるの。」と言う教師がいましたがその人に対して私は「あなたも辞めないの」と言いました。そうしたら黙っていました。世の中にはそういういろいろな人がいます。学校もそうです。

 しかし、私はリハビリをしているとき同僚全員に、はがきや手紙で場合によってはメールでいまどんなことをリハビリでやっていてどんなことが自分はできるようになったかとか夢についても書きました。

 それがすごく影響があり、反応があったのでこれからスタートというときに、やはり同僚はとても力になったと思います。

 それから、黒板の使い方を私の場合は非常に重視しました。埼玉県の国立障害者リハビリテーションセンターでリハビリを半年間泊り込みで受けたとき学んだものにハンドライティングがあります。普通の墨字を書くわけです。左手を自由に動かしながら右手でその紙に文字を書くというそういう訓練もあったのです。

 それをヒントにそこから黒板を棒状のマグネットで四分割したり、丸いマグネットを使って字が重ならないよう工夫したりしました。図や絵も描くことができます。黒板の使い方はこれで自信がつきました。

 もう1つはパソコンです。机の上にノートパソコンとプリンターを接続しておき、いつでも自分の書いたものをプリントアウトできるようにしました。試験問題も授業のプリントもつくることができる機器で、これが4つ目の力です。

 この4つがそろったときにこれからいけるぞという自信がつきました。以上です。


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