韓国訪問の意義 
全国視覚障害教師の会 代表 重田雅敏

 実施の2年ぐらい前から話題にはなっていたものの、8月の総会の時点では、具体性に乏しく今年度の活動方針には、盛り込まれていなかったのですが、9月になってから、南沢先生、指田先生、そして韓国の呉 泰敏氏の熱心な事前準備と後押しによって、急遽、韓国交流ツアーの具体化が進み、夢のような交流が、実現する運びとなりました。嬉しいことに、この交流ツアーを機に、福岡教育大学の講師の韓星民氏が、JVTに入会してくださいました。広く世界に視野を広げ、外国の人々との交流を経験することにより、お互いの心の思いを共有し、多様な事例を蓄積することは、私たち視覚障害を持つ教師にとって、極めて意義深いものと考えます。そして、この経験が、すなわち、初めて国境を越えてチャレンジする取り組みが、うわべだけの知識や狭い考え方を突き崩し、より豊かで応用力のある教養と自信に成長することを願っています。また障害者施設の見学や観光を通して、書物からもインターネットからも得ることのできない、本物の雰囲気や、生活のにおい、人々の心意気などを感じ取ってきたいと思います。

 30年まえに三宅先生、松田先生、長井先生たち先輩方が、藁をも掴む思いで仲間探しに奔走したように、私たちも、外国の仲間たちと出会い、その境遇や願いを聞き、私たちの経験や活動のことをお伝えしてきたいと思います。これまでも 仲間との出会いは、「前例がない」、「教師ができるのか」などの問いかけに事実で答え、新しい知識や経験を得る機会にもなりました。また、仲間の数が増えることは、仲間に勇気を与え、我々の存在を社会に示すことにもなっています。

 会の発足以来、出会いは常に、孤立から解放し、消えそうな勇気を奮い起たせ、また教師を続ける自信を与えてくれました。そして、私たちの存在が客観的に評価される道へと繋がりました。前例は、ないわけではなくて、ただ知られていないだけです。仲間と出会うことは、すべての出発点であり、私たちJVTの活動と存在を世に示す原動力なのです。

 今回のJVT韓国訪問団は、会員12名、同行ボランティアさん5名の17名で結成されました。その内訳は、JVTの代表と事務局長を始め役員が5名、英語の教師が7名、現地韓国人通訳3名、朝鮮語に堪能なもの2名、大学教授や研究者5名そして、韓国訪問経験者が8名という強力な布陣です。

 訪問団の参加者の各々がJVTの一員として、しっかりと交流し、観光も楽しんできたいと思います。この日韓の親善交流大会の取り組みによって、必ずや私たちJVTの活動が、一回り大きく発展・飛躍するものと確信しています。


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