第1分科会まとめ 学習内容や授業作りについて
櫻井昌子

テーマ 「指導内容・授業つくり等」 

* 以下、日本側の発言=(日)、韓国側の発言=(韓)と記す。

(韓) アイコンタクトが取れないことからくる困難さとその解決方法について意見交換をしたい。自分は、声の高低や大きさで学生の制御ができると感じている。特に、知的障害の生徒にはそれが一番伝わりやすい。

(日) 生徒の声の調子や反応などから、ある程度のことは推測できる場合がある。今、生徒がどのような心境なのかを想像することが大切だと思う。そのためには、普段から生徒と密にコミュニケーションを取り、良い関係作りをしておくことが大切になる。

(日) 生徒が下を向いているときなどにこちらを向くよう指示すると、それだけで「見えない先生なのにわかるんだ」という印象が生徒につき、その後話しをよく聞いてくれるようになることもある。

(韓) 日本では、重複障害の生徒用の教材や教育課程が準備されているか。

(日) 知的障害の学校の教育課程で学習してもいいということになっている。たとえば、生活単元学習、日常生活の指導、職業課程など。

(韓) 教師用の教科書などをどのように確保しているのか教えてもらいたい。

(日) 高校英語の場合は、教科書データは指導書付属のCDに入っているので、一般の先生と同じように利用することができる。具体的には、テキストファイルやワードファイルを自動点訳ソフトで点字化し、携帯端末で読んでいる。指導書は個人的に教科書会社と交渉し、データを提供してもらっている。不可能な場合は、授業前の打ち合わせで、同僚に読んでもらっている。

(韓) 日本の視覚障害教師が補助教員と仕事をしたり、支援機器を使う場合、国からの費用負担はあるのか。韓国の場合は、国家にはそのような制度はないので国公立の教員は費用面での支援を受けることはできない。私立の教員の場合は、職業支援として雇用公団からの資金援助が得られる。

(この質問の途中で終了のアナウンスが入り、分科会はここで終了となりました。

 上記以外にも、公務の分担や盲学校における重複障害児の割合などについても質疑応答がありました。
 短時間だったこともあり、結果として、韓国側が質問、日本側が回答という形で進められた会であり、もう少し内容が深められたらなお良かったかなという印象でした。しかし、国は違えど悩みや問題と感じている点には多くの共通点があることを実感した時間でもありました。

 以上です。


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