第2分科会まとめ 教師の会の活動や支援制度について
中村雅也

 私の参加した第2分科会は、日韓の視覚障害教師の会の活動や雇用制度がテーマでした。日本側の参加者は座長の指田先生を含め4名、韓国側からも4名、通訳者2名の合計10名で活発な質疑応答が行われました。以下、5つのトピックにまとめて簡単に報告します。

@国際交流
 日韓の視覚障害教師の会は、共に他の国の障害教師と交流をもったのは初めてということでした。日本の理療科教員の団体は韓国やその他の国の理療関係団体と交流があるようです。

A他の障害者団体との関係
 日韓の視覚障害教師の会は、共に上部組織などをもたない独立した団体ということです。韓国では聴覚障害者(教師?)団体との親睦交流会があるそうです。肢体不自由の教師は多くて把握できていないとのことでした。視覚障害公務員との集いは成果を上げたということです。公務員への障害者の採用が増えてきた現在、韓国視覚障害教師の会では他の障害者公務員の団体との連携を強めるべきという意見も高まっているそうです。発言者個人としては、視覚障害をもつ私たち自身の声を出す団体として独立した立場を続けてほしいとおっしゃっていました。

B教師への障害者雇用
 韓国では、2008年に施行された障害者差別禁止法により、教員採用試験における配慮が行われるようになったとのことです。それまでは、身体検査があり、視力0.3以下は採用されなかったそうです。韓国でも障害者雇用率(努力目標?)が設定されていて、教員採用試験に障害者枠を設けるなどして教員への障害者の雇用を進めているとのことでした。

C視覚障害教師の啓発活動
 日本からは、3冊の実践記録集の刊行や視覚障害教師を主人公としたNHKドラマに取材協力したことが報告されました。韓国でも会員を主人公としたドラマが放映されたり、ドキュメンタリーで2名の会員が紹介されたりしたそうです。

D中途障害者の復職
 韓国の視覚障害教師の会は障害をもちながら教師になった人が活発に活動しているとのことです。中途障害者の活動は活発でないし、あまり把握していないようです。公立学校での雇用が多く、私立学校は難しいというのは日本と同様のようです。日本からは中途障害者の復職について報告されました。日本でも、韓国でも、障害者教師の採用数拡大は進みつつありますが、雇用継続のための支援制度は依然として整備されていないことは大きな課題であると思います。

 最後に、このような意義深い交流会の実現にご尽力いただいた日韓関係者の皆様に感謝いたします。


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