第3分科会まとめ 補助教員との連携や職場での人間関係について
南沢 創

司会 南沢 創、 日本側通訳 サ・ジェミン、韓国側通訳 キム ヒョンシル

〔内容〕
1.自己紹介。
2.同僚との関係で困っていること。→対応
3.韓国側から日本側への質疑応答
4.日本側から韓国側への質疑応答

〔内容詳細〕
1.自己紹介(参加者を自己紹介順に記す。韓国側参加者は自己紹介の概略も記す。)
重田、南沢、堀口、宮地、

パク スンフォン(男性) 肢体不自由者のための特別支援学校で社会科を担当。

キム ウニョン(女性) 一般小学校で特別支援学級を担当。国語,算数の指導に携わる。また,一般の児童を対象とした理解教育も行っている。

チェ ジューク(男性) 精神障害者の特別支援学校に勤務。社会科を担当。環境部所属。

イム キョンヒ 一般高校 家庭科 実習等で苦労している。実習時のみ支援員がつく。中途失明。自己啓発に興味をもっている。

パク ヒョンユ 一般中学校で国語を担当している。教科書の内容が多く苦労している。児童とのアイコンタクトが課題と感じている。頻繁に教室を歩き回り,生徒の様子を観察するよう心がけている。7年目。自己啓発に興味をもっている。

2.同僚との関係で困っていること→対応
(日本側)
・できないこと,欠点をあげつらう同僚がいる。→余裕のない人,キャパシティーが小さい人は,ときとして誰かより上位にいるという安心感を得るために,自分より弱い人を見下すことがある。それを理解した上で,その人を「気の毒な人」として捉えることで気持ちが楽になった。
・上司に障害への理解がなく,自力でできることを配慮せずに,行動を制約する。→理解してもらえる同僚に相談して,申し入れる。(改善が見られない場合)→弁護士に相談の上,第三者機関により申し入れる。→改善。

(韓国側)
・パソコンの画面の文字を拡大表示して見ていると,遠くから覗き見されて「こんなに大きくしないと見えないの?」と職員室中に聞こえるように言う上司がいる。→「そういう人なんだ」と割り切る。
・職員間の親睦球技大会に参加できず,寂しさを覚える。→仕方がないと割り切っている。

3.韓国側から日本側への質疑応答
質問 韓国では,視覚障害者が教師として雇われることに,多くの人々がかなり衝撃を受けますが,日本ではどのように捉えられるのでしょうか?
答え 日本でもやはり大きな衝撃をもって受け止められます。目の不自由な先生がいるということの認知度もそれほど高くないのが現状です。その現状を打開するために,目の不自由な先生方は一生懸命自分たちの取り組みをまとめ,出版したり,体験談を話したりするなど,知ってもらうための努力をしています。また,NHKが視覚に障害のある教師を題材としてドラマを制作するなど,マスコミからの啓発も行われています。しかし,このような取り組みとは裏腹に,障害者が学校教育の現場にいることをあからさまに迷惑と捉えている人もまだまだ少なくありません。それでも社会全体としては共生社会への意識が高まっていると感じています。

質問 韓国では障害をもつ教師に補助をつけた方がよいのか,そうでないのか,大きな議論になっています。ところで日本では,障害をもつ教師が一人で授業をするということは,認められているのでしょうか?また,障害をもつ人には何らかの補助をつけなければならないような法律が整備されていたりするのでしょうか?その辺りのことを教えてください。

答え 一人で授業をするか,誰かと一緒に授業するかは,職場の事情やその人の力量で決まります。一人で授業をした方が,誰かと授業をするよりもずっと楽だと捉えている人もいます。日本では法律はありませんが概ね障害の程度に応じて職員の加配がつきます。でもそれは障害をもつ人につくこともあれば,学校に職員が1名増えるという形でつくこともあります。これは特定の人に負担をかけるのでなく,職員一人一人が障害をもつ人のサポートを分担するという考えからです。

4.日本側から韓国側への質疑応答
質問 韓国では目の不自由な先生と一緒に働く人は,どんな人ですか?目の不自由な先生が英語の先生だったら,やはり英語の先生が一緒に授業をする感じなのですか?

答え 英語であれば,英語のできる先生が一緒に授業をすることが多いです。しかし,弱視の先生に対しては,一緒に授業をする人をつけてもらえないケースがあります。そういうケースで誰かに支援してもらう必要がある場合は,自分で報酬を支払って,補助者を雇います。

時間の都合上,議論はここで終了した。

以上です。


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