韓国ツアーの感想
大川達也

 今回の訪韓では、いろんなところにある点字表示を触ってみたい…という気持ちがありました。一昔前には、公共の施設にあまり行かなかったせいか、点字表示を見かけることがほとんどありませんでした。

 留学で一緒だった友人(私以外は晴眼者)たちは、街中を歩いたり、バスの窓から外をみながら、たくさんハングルの看板を読んでいました。ハングルは見た目が独特で、読めるとちょっと楽しい…という、優越感みたいなものもあったと思います。それに、日本とちがう文字を見ると「ああ、外国に来たんだなあ」という実感も味わえます。そんな気持ちを味わいたくて、滞在中はエレベータや手すりなんかを触りまくっていました。

 韓国語の音は、子音+母音(それに子音がプラスされることもある)というようになっています。それを表す文字=ハングルは、母音、子音1つ1つに対応した記号を並べて書いて作ります。点字のハングルも、母音や子音に対応した記号を並べて書きます。初心者はそれが全部書かれた、いわば「フルスペル」のようなものを読み書きします。ところが、ハングルの点字には、略字があるんです。韓国では小学校3年生から略字を使うのだそうです(ん? 2年生だったかな?)。

 街中にあったのはほとんど略字の点字でした。エレベータのボタンなら「開」「閉」なんかがハングルで書いてありました。駅の券売機にも「カードを置くところ(カドゥ ノンヌン ゴ)」という表示がありました。「おお、読める読める」と、1人悦に入って、ニヤニヤしていました。

 こんなところにも…と驚いたのは、市庁のトイレでのこと。洗面台に突き出している管(これなんて言うんでしょう)を触ると、ここにもありました。「←暖 →冷」と書いてありました。日本ではさすがにここにはつけないな、と驚き半分、関心半分でした。

 ただ、横幅が狭いせいか、矢印と「冷」の文字の間にマスあけがありませんでした。そういえば、先ほど書いた駅の券売機の表示にも、単語の間にマスあけがありませんでした。言葉の意味を知っていれば、単語の切れ目が分からなくて混乱する…という事態にはならないのかもしれませんが…。普段生徒には、「言葉の切れ目を分かりやすくして、意味を取り間違えられないように、マスあけはきちんとするんだよ」と言っています。水道にあった「→」と「冷」がくっついているのを触って、一瞬頭に「?」が飛びました。目くじらを立てるほどのことではないけれど、「とりあえず点字をつけとこう!」というのが透けてみえるような気がしました。不快感というより、「おいおい、しょうがねえなあ」という突っ込みを入れたくなるような感じでした。

追伸
 宮地さんも書いていましたが、東京の新大久保のコリアンタウンに行くと、プチ韓国体験ができます。焼き肉を含めて、わりと本場に近い味の韓国料理が食べられますし、CDも買えます。

 大阪にも「鶴橋」にコリアンタウンがあると聞きました。一度行ってみたいです。

 最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 以上です。


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